かほくふるさと展示室ミニ企画展のお知らせ
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うみっこらんど七塚の海と渚の博物館にある「かほくふるさと展示室」は、かほく市の風土や歴史などを紹介しています。今回は、手押し式ポンプ(龍吐水)をピックアップします。
□手押し式ポンプ(龍吐水)
場 所 かほく市の旧七塚町域
時 代 近世(江戸時代後期)~近代
今回は、七塚で使われた消火機器である手押し式ポンプについて紹介します。
まず、消火機器の歴史をみると、日本に手押し式ポンプの形態が登場するのは、「龍吐水」や「雲龍水」などが始まりで、江戸時代後期から明治頃にかけて製造・使用されました。基本的に木箱の上に手押しポンプが付くような形をしています。ほかにも文政5年(1822)の『農具便利論』にも「ブランドスポイト」として、天明年間頃(1781~1789)にオランダから輸入され、浪花の時計師の井出家3名が細工した手押し式ポンプが紹介されています。これらは手押し式ポンプとして大型のものですが、小型のものも時代が進むとともに開発されたものとみられます。
かほく市に残る手押し式ポンプは、旧七塚町に寄贈された小型の手押し式ポンプで、「龍吐水」とみられます。本体に「江戸」「浅草花川戸」「龍吐水師 岡野庄三郎」と書かれており、おそらく江戸時代後期から近代にかけて作られたものとみられます。七塚のいつ・どこで使われていたものかは正確には分かっていません。観察すると、主に消火器のような使われ方をしたものとみられ、水桶につけ、ポンプを手動で上下させて放水し使用したものとみられます。
お問い合わせ
教育部 スポーツ文化課
〒929-1195 石川県かほく市宇野気ニ81番地 電話番号:076-283-7135
ファックス:076-283-3643
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