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かほくふるさと展示室ミニ企画展のお知らせ

うみっこらんど七塚の海と渚の博物館にある「かほくふるさと展示室」は、かほく市の風土や歴史などを紹介しています。今回は、潜水艇TADPOLEをピックアップします。

□潜水艇TADPOLE

 場 所  うみっこらんど七塚

 時 代  現代

今回は、うみっこらんど七塚にある潜水艇TADPOLEについて紹介します。

潜水艇TADPOLEは、うみっこらんど七塚に野外展示されている潜水艇で、昭和47(1972)年に日本舶用機器開発協会、三井海洋開発、三井造船が共同で開発した潜水艇です。主に水深50~100mの浅い所で作業を行うことを目的として開発され、最大水深100m、排水量8.2トン、最高速度2ノット、乗員3名の有人潜水艇です。また、名称のTADPOLEは、「おたまじゃくし」を意味します。

また、この潜水艇は、試験機であり、実用までは至らなかったものの、「Rock in Rock out Submersible」という形態をとっており、キャビンを深度圧まで加圧、またその圧力を保持し、キャビン(操縦席などある内部)から潜水士を送り出すことを可能とした機体であり、その実験を国内で初めて行った機体です。また、当時の開発関係者や元JAMSTEC(国立研究開発法人 日本海洋研究開発機構)職員の田代省三氏らは、「日本国内では唯一の形態の潜水艇」である可能性が高いと評価しています。

当時の時代背景としては、1970年代は海洋資源の獲得を視野にいれつつ海洋技術の確立に向けた実験が数多く行われた頃でした。潜水艇TADPOLEもその実験の1つであり、専門家らも「潜水技術の黎明期の試みの1つとして評価できる」としています。

現在の潜水艇TADPOLEは、長年の風雨による経年劣化し、錆が目立つようになりましたが、本物の潜水艇をまじかに見て、当時の開発した方々の熱意に思いを馳せてみませんか。

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お問い合わせ

教育部 スポーツ文化課
〒929-1123 石川県かほく市森レ82-30
電話番号:076-283-7135
ファックス:076-283-3643