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第15回かほく市成人式(平成31年1月13日)

市長式辞

新成人の皆様、ご成人おめでとうございます。
輝かしい平成31年の幕開けとともに、本日ここに人生の節目としての成人式を迎えられました皆様に、ご来賓の方々とともに心からお祝いを申し上げます。また、皆様をここまで立派に育て上げられましたご両親やご家族をはじめ、温かく見守って下さいました地域の方々にも深く敬意を表したいと思います。
皆様は、本日「成人式」という出発点に立ち、それぞれの夢や希望を胸に、決意を新たにされていることと思います。これから皆様は一人前の大人として自らの判断で行動し、それに応じた責任が求められることになります。その自覚をしっかりと心に刻んで、これからの人生を歩んでいって頂きたいと思います。
さて、私たちが生活する現代社会は、地球規模での環境問題や大規模な自然災害の発生、人口減少・少子高齢化など多くの課題に直面しています。
かほく市におきましても例外ではなく、乗り越えるべき課題は数多くありますが、合併してからこれまでの15年間、住みよさを実感できるまち、「安全」で「安心」して暮らせるまちの実現を目指して市政を進めて参りました。来たる3月からは16年目に入りますが、今後も地域、企業、行政が一体となって、住みよさや「安全」・「安心」はもとより、かほく市の更なる発展と、にぎわいあふれるまちづくりに全力で取り組んで参りたいと考えております。
しかし、この取り組みには、市民の皆様の参画が不可欠であり、とりわけ、皆様方のような若い世代の発想やエネルギーが求められます。新たに成人となった皆様には、これから地域の行事や、文化・スポーツ活動などに、積極的に関わっていただき、ふるさとであるここ「かほく市」に更なる活力と元気を与えて頂ければと心から願うものであります。
さて、皆様もご存知のように、昨年のノーベル賞において、京都大学特別教授の本庶佑氏がノーベル医学生理学賞を受賞されました。この受賞は、本庶氏の研究が、人間の体に備わった免疫の仕組みを解明し、免疫ではがんを治療できないという常識をくつがえし、免疫の力を生かした新しいがん治療法を確立した功績が認められたものです。
本庶氏は、受賞決定後の記者会見において、座右の銘として「有志竟成」という四字熟語を挙げました。この言葉の意味は「強い意志を持って、その志を曲げることなく事にあたる人は、困難を乗り越え、必ず目的を成し遂げることができる」というものです。
本庶氏は、この言葉を信条とし、研究における実験などで幾度となく失敗が続いても、決してあきらめずに地道な努力を続けた結果、がん治療の新薬につながる発見を成し遂げ、今回の栄誉に輝いたと言えるでしょう。
皆様方も、今後それぞれの道を歩んでいく中、心が折れそうになったり、辛く苦しいときもあるかと思いますが、確固たる自分の考えを持ち、努力を積み重ねて、それらを乗り越え、夢や目標に向かって進んで行って頂くことを願っています。
また、人に対する思いやりと、感謝する気持ちを決して忘れないことも心に留めて頂きたいと思います。そして、自己中心的ではない真の意味での自主性を持ち、生き生きと輝ける大人になって頂きたいと思います。
最後になりますが、二十歳を迎えた皆様の若き情熱とたくましい行動力に大きな期待を寄せますとともに、皆様の前途が幸多きことをご祈念申し上げまして、式辞と致します。

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