第19回かほく市成人式（令和5年1月8日）

輝かしい令和5年の幕開けとともに、本日ここに二十歳という人生の節目を迎えられました皆様、誠におめでとうございます。

昨年4月より施行された民法改正により、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。

かほく市における「成人式」については、これまでと同じ二十歳の節目を迎えた方々を対象として祝意を表す式典を行うこととし、本日の「かほく市成人式二十歳(はたち)のつどい」として開催したところであります。

そして、このように多くの皆様にご参加いただいたことは大変喜ばしいところであり、ご来賓の方々とともに心からお祝いを申し上げます。

また、皆様をここまで立派に育て上げられましたご両親やご家族をはじめ、皆様の成長を温かく見守っていただきました地域の方々にも深く敬意を表したいと思います。

皆様は、今日の佳き日を迎え、それぞれの夢や希望を胸に、決意を新たにされていることと思います。皆様には、改めて成人としての自覚をしっかり心に刻み、自らの行動に責任をもって、これからの人生を心豊かに歩んでいっていただきたいと思います。

さて、皆様ご承知のとおり、昨年も、変異し続ける新型コロナウイルスによる感染拡大の波が繰り返され、かほく市でも多くの方が感染される状況となりました。

しかしながら、ウィズコロナを見据え、適切な感染対策を図ったうえで、かほく四季まつりや生涯学習フェスティバルなど、主要なイベントをできる限り実施してまいりました。

未だ終息のみえないコロナ禍ではありますが、感染拡大防止と社会経済活動の両立のため、皆様には、引き続き新しい生活様式の実践に努めていただくとともに、日々の活動を取り戻していただきたいと思います。

さて、かほく市では、住みよさを実感できるまち、安全で安心して暮らせるまちの実現を目指し、魅力あるまちづくりに積極的に取り組んでまいりました。

その結果、全国的に少子高齢化による人口減少が進む中、かほく市では、子育て世帯の転入増加に伴い、7年連続で人口が増えております。

また、昨年公表された民間企業の調査では、「街の幸福度」と「住み続けたい街」の石川県版ランキングにおいて、どちらも1位の評価をいただいたところであり、住民の皆様の満足度が向上していることに、大変うれしく思っているところであります。

今後、かほく市が、持続的な発展を実現し、さらなる飛躍を目指すためには、皆様のような若い世代の存在が重要であり、その柔軟な発想と豊かな感性、そして溢れるエネルギーが不可欠であります。それぞれの道は異なっても、皆様を育んできた、ふるさと「かほく市」に愛着と誇りを持ち、地域行事や文化・スポーツ活動などに積極的に参画していただくなど、地域との絆を大切にし、「かほく市」に元気と活力を与えていただきたいと願っております。

また、皆様と同い年の藤井聡太棋士は、史上最年少となる14歳2か月でのプロデビュー以来、数々の記録を塗り替え、現在は、将棋の8大タイトルのうち5冠を保持しています。彼は、一流の棋士たちとの対局で様々な戦況や変化に対して、「如何に最善に近づくか」を考えながら対応し、勝利につなげています。

皆様には、変化し続ける社会に順応するたくましい力を身に付けていただき、人に対する思いやりと、感謝する気持ちを忘れず、個々の多様性を尊重することのできる、生き生きと輝ける人になっていただきたいと思います。

最後になりますが、皆様の若き情熱とたくましい行動力に大きな期待を寄せますとともに、皆様の前途が幸多きことを心からご祈念申し上げまして、式辞といたします。