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第17回かほく市立志式(令和3年1月29日)

市長式辞

本日、ここに立志式を迎えられた323名の中学2年生の皆さん、誠におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。
「立志」とは、志を立てること、将来の目的を定めてそれを成し遂げようとすることです。皆さんには、今日の日を自分の人生を考える1つの契機とし、将来について考え、大人としての自立を自覚する機会にしていただきたいと思います。
今、皆さんは自分の将来について、様々な姿を思い浮かべていることと思います。自分の個性をしっかりと見つめ、これからの将来像を描き、それに向かって、どのように努力をし、人生を歩んでいくのかを考えなければいけません。それには、良き指導者や先輩の意見、助言を聞く姿勢も大切です。
さて、昨年は、年明け早々に新型コロナウイルスの感染が国内で初めて確認され、その後、全国に拡大しました。
こうした状況の中、かほく市では、国からの要請を受け、市内の小中学校を3月3日から5月31日までの間、臨時休校といたしました。また、学校行事や各種大会などが中止となったり、夏休み期間が短縮になるなど、これまでの学校生活が一変することとなり、皆さんもつらい思いをされたのではないかと思っています。
しかし、これまで当たり前であったことが、実はかけがえのないものであったことに気づく良い機会になったのではないかとも考えており、皆さんにはどうか、今というかけがえのない瞬間をこれからも大切に過ごしていただくことを願っています。
新型コロナウイルス感染症は、現在、第3波と言われる、より大規模な感染拡大となっています。皆さんには、今後とも新しい生活様式を実践し、感染予防により一層努め、日頃の体調管理に十分気を付けていただきますようお願い致します。
さて、皆さんもご存知だと思いますが、昨年、将棋の藤井聡太棋士が史上最年少で「王位」と「棋聖」の二冠を獲得しました。藤井二冠は、皆さんと同じ中学2年生のときに、史上最年少でプロ棋士になったあと、無敗の快進撃を続け、公式戦の歴代最多記録となる29連勝を成し遂げるなど、これまでいくつもの記録を塗り替えてきました。
そんな藤井二冠が「棋聖」のタイトルを獲得したときの記者会見で「将棋は本当に難しい。まだまだ分からないことが多く、これからも探求心を持って臨みたい」と語っています。大記録を達成してもなお、驕ることなくその道をさらに究めようとする姿勢から、皆さんも多くのことを学んでいただきたいと思います。
また、何事においても一生懸命努力し続けることがとても大切であることと、家族やお世話になった方々へ感謝する気持ちを決して忘れないことも心に留めていただきたいと思います。
今日、立志式を迎え大人としてのスタートラインに立った皆さんには、無限の可能性があります。そのような中で皆さんに求められるのは、未知の分野へチャレンジし、自由な発想で様々な課題を発見し解決していく能力と、その結果に責任を持つということです。若いゆえに持てる気力と体力をもって、時には豊かな経験と知恵を持つ、良き先輩方の助言に耳を傾けながら、これから訪れる様々な節目を大切にして、輝かしい未来への道のりを歩んでください。
最後になりますが、自分が生まれ育った郷土を愛し、先人の教えを大切にしながら、国際的な広い視野とより高い志を持って、大きくはばたいていかれんことを祈念し、式辞と致します。

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