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第18回かほく市立志式(令和4年3月15日)

第18回かほく市立志式本日、ここに立志式を迎えられた311名の中学2年生の皆さん、誠におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。

「立志」とは、志を立てること、将来の目的を定めてそれを成し遂げようとすることです。皆さんには、今日の日を自分の人生を考える1つの契機とし、将来について考え、大人としての自立を自覚する機会にしていただきたいと思います。

今、皆さんは自分の将来について、様々な姿を思い浮かべていることと思います。自分の個性をしっかりと見つめ、これからの将来像を描き、それに向かって、どのように努力をし、人生を歩んでいくのかを考えなければいけません。それには、良き指導者や先輩の意見、助言を聞く姿勢も大切です。

さて、昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、皆さんにも、2回のワクチン接種や新しい生活様式の実践などに取り組んでいただいたところ、概ね、予定されていた学校行事や各種大会などを実施することができました。

一昨年の、新型コロナウイルス感染症の発生当初のように、従来行っていた事ができなくなるといった経験を経た皆さんにとっては、これまで当たり前であったことが、実はかけがえのないものであったことに、気づく機会になったのではないかと思います。

現在も、「オミクロン株」による感染拡大の影響が続いておりますが、皆さんにはどうか、感染予防に一層努め、日頃の体調管理に十分気をつけていただき、今というかけがえのない瞬間をこれからも大切に過ごしていただくことを願っています。

さて、皆さんもご存知だと思いますが、先月、将棋の藤井聡太棋士が、8つあるタイトル戦のうち、「王将戦」7番勝負において、渡辺明王将に4連勝して「王将」を獲得し、令和2年に獲得した「棋聖」「王位」、それから昨年9月の「叡王」、11月の「竜王」と合わせて、19歳6ヶ月で、史上最年少の5冠を達成されました。

藤井聡太棋士は、皆さんと同じ中学2年生のときに、史上最年少でプロ棋士になったあと、無敗の快進撃を続け、公式戦の歴代最多連勝記録を29連勝に更新するなど、これまでいくつもの記録を塗り替えてきました。

そして、4冠誕生となった11月の「竜王」戦の模様が放送された、テレビの特集番組において、「ここが到達点とか、明確なかたちがあるわけではないのですが、強くなることで、おもしろい局面に出会えることも多くなるのかなと思うので、少しずつでも、そういうところに近づいていけたらと思っています」と、上達することへの楽しさを語っています。

また、5冠を達成した「王将戦」の後に行われた祝賀会において、「4連勝という結果は、自分の実力以上のものが出せた。この経験を生かしてさらに成長し、より良い将棋を見せられるように頑張っていきたい」と述べており、大記録を達成してもなお、驕ることなくその道をさらに究めようとする姿勢から、皆さんも多くのことを学んでいただきたいと思います。

また、何事においても一生懸命努力し続けることがとても大切であること、そして、家族やお世話になった方々へ感謝する気持ちを決して忘れないことも心に留めていただきたいと思います。

今日、立志式を迎え大人としてのスタートラインに立った皆さんには、無限の可能性があります。そのような中で皆さんに求められるのは、未知の分野へチャレンジし、自由な発想で様々な課題を発見し解決していく能力と、その結果に責任を持つということです。

若いゆえの旺盛な気力と体力をもって逞しく生きる力を培い、時には豊かな経験と知恵を持つ、良き先輩方の助言に耳を傾けながら、これから訪れる様々な節目を大切にして、輝かしい未来への道のりを歩んでください。

最後になりますが、自分が生まれ育った郷土を愛し、先人の教えを大切にしながら、国際的な広い視野とより高い志を持って、大きくはばたいていかれんことを祈念し、式辞と致します。

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