エンターキーで、ナビゲーションをスキップして本文へ移動します

第20回かほく市立志式(令和6年2月1日)

立志式写真

本日、ここに立志式を迎えられた293名の中学2年生の皆さん、誠におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。

また、元日に発生した能登半島地震により、お亡くなりになられた多くの方々に、哀悼の誠を捧げさせていただくとともに、そのご家族や被災された方々に対し、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

本市におきましても、甚大な被害が生じた地域があり、現在も避難所などで仮住まいをされている方がいます。1日でも早く日常生活が戻るよう、全力で復旧に取り組んでまいりたいと思います。

さて、「立志」とは、志を立てること、将来の目的を定め、これを成し遂げようとすることです。

今、皆さんは、自分の将来について、様々な姿を思い浮かべていることと思います。中には、自分は何をしたいのかわからない、将来の夢が無いと悩んでいる人もいるかもしれません。大人でもなく子どもでもない、揺れ動くこの年齢の時期にこそ、自分の個性をしっかりと見つめ、「できること」ではなく「やりたいこと」を考え、目指すべき将来像を描き、そしてまた、それに向かって、どのような努力をして人生を歩んでいくのかを考えることがとても大切な事であります。

皆さんには、今日の日を自分の人生を考える1つの契機とし、将来について考え、大人としての自立を自覚する機会にしていただきたいと思います。

さて、この1ヶ月間、能登半島地震による辛く悲しい報道が連日続いていますが、心温まるニュースもありました。全国高校サッカー選手権大会において、石川県代表の星稜高校と市立船橋高校との試合の際、地震の影響で応援団が来れなかった星稜高校の応援スタンドで、神奈川県代表の日大藤沢高校サッカー部の選手たちが、即席に、茅ケ崎市の黄色のごみ袋を身につけ、星稜高校のユニフォームに見立てて声援を送ってくれたのです。困ったときには手を差し伸べる、他人事として捉えず、自分事として相手の気持ちに寄り添えたからこその素晴らしい行動であったと思います。

今回の地震では、皆さんや皆さんのご親戚・友達の中にも、大きな被害にあわれた方がいるかと思います。そうした方々に寄り添える、心の温かい大人に成長されることを願ってやみません。

今日、立志式を迎え、大人としてのスタートラインに立った皆さん。皆さんには、無限の可能性があります。そのような中で、皆さんに求められるのは、未知の分野へチャレンジし、自由な発想で様々な課題を発見し解決していく能力と、その結果に責任を持つということです。

そして、自分ひとりで努力するだけでなく、時には、豊かな経験と知恵を持った良き先輩方の助言に耳を傾けながら、今後、訪れる様々な人生の節目を大切にして、輝かしい未来への道のりを歩んでください。

最後になりますが、皆さんが、生まれ育った郷土を愛し、先人の教えを大切にしながら、国際的な広い視野と高い志を持って、大きくはばたいていかれんことを祈念し、式辞といたします。


お問い合わせ

総務部 総務課 秘書室
〒929-1195 石川県かほく市宇野気ニ81番地
電話番号:076-283-1110
ファックス:076-283-4644