市長就任式(令和6年4月11日)
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皆さんおはようございます。
今日は就任式ということで、一言ごあいさつを申し上げます。
今ほど、ご案内がありましたように、今日から6期目がスタートということになりました。これまで20年間、市長として市政を担わせていただいてきたわけでございますけれど、概ね順調に市政を推進することができたと思っております。
これも、今日、ご参集の皆さんはじめ、職員一人一人のご協力、ご尽力があればこそということで、また、これまで退職されました先輩の皆さんの大きなお力添えもあればこそ、こうして市政を推進することができたわけで、改めて皆さん方お一人お一人に敬意を表したいと思いますし、心から感謝も申し上げたいと思います。
少し、これまでの歩みについて振り返ってみたいと思います。
ちょうど20年前の4月11日、市長選挙で当選をさせていただいた、それが就任の日となったところでございます。
選挙では、それぞれ1期ごとに、スローガンを掲げさせていただきました。
最初は「創造」という、要は、新たに誕生したかほく市をしっかり創り上げていこうということで「創造」を掲げさせていただきました。今ほど皆さんに唱和いただきました市民憲章もその時に作ったものでございます。
とにかく、合併したばかりで、三町の融和、バランスの取れたまちづくりにしっかり取り組まなければいけないということで、ご承知のように三町それぞれの町役場庁舎を使っての分庁方式でスタートしたところでございます。
そういった中でも、初めてのハード事業として、河北台中学校と宇ノ気中学校の建築が、6月の初めだったと思いますが、起工式をしたことを今でもしっかり覚えています。
その後、三つの町では17保育園がありましたので、これを3つずつ、9つの園に統合しようということで、最初に大海こども園、それから学園台こども園の建築に取り掛かり、大海こども園が平成18年7月に完成したかと思います。そういったことにもしっかりと取り組ませていただきました。
2期目については、まちを大きく前進させたいということで「前進」をスローガンに掲げさせてもらいました。1期目から取り組んできたイオンモールの誘致が、平成20年10月31日にグランドオープンできたということでございました。また、誘致に向けた周辺整備事業として国にお願いしていた国道159号津幡バイパスの四車線化、これについても平成21年11月に完成いたしました。また、同時に取り組んでいました、のと里山海道県立看護大学インターのフルインター化についても、平成21年の12月だったかと思います。フルインター化したことによって、高松の北西部土地区画整理組合の土地の販売が加速し、どんどん活性化されていったことは、大変ありがたく思ったところでございます。
そして、いつまでも分庁方式は駄目だということで、平成24年1月に、この庁舎の増築をさせていただきました。図書館についても、平成24年4月1日に旧町3つの図書館を統合させ、中央図書館として運営をさせていただきました。これが2期目であります。
3期目は、「次のステージへ」ということで、人づくりができて、大きく前進したまちをもうワンランク上に進めようというもので、また住みよさについても、全国の住みよさランキングでベストテンに入るような結果も出始めていました。そういう状況の中で、住みよさに磨きをかけようということで、取り組ませていただいたところでございます。
ただ、その前年に東日本大震災があり、あのときには、海抜表示板の掲示もさせていただいたり、防災士の育成や自主防災組織の取り組みもしっかりやって欲しいということで、各町会とも連携しながらやらせていただきました。また、通学路交通安全プログラムについても、平成26年2月に、かほく市通学路安全推進協議会を作らせていただき、取り組んだという状況でございます。
こうした中、北陸新幹線金沢開業が平成27年3月14日にあり、これに合わせて、のと里山海道にある道の駅高松のリニューアルや、西田幾多郎記念哲学館のリニューアルといったことにも取り組ませていただきました。
4期目、ここは「躍動」ということをスローガンに掲げさせていただきました。その頃にはもう全国的にも、地方自治体の人口がどんどん減っているということで、増田寛也さんのレポートで、「地方消滅」という本が出されたことにより、皆さん危機感を持ったところでありますけれど、実はかほく市は、「平成20年ショック」と言わせていただいていますが、平成20年以降、とにかく人口を増やそうということで、いろんな取り組みをさせていただいてきたところでございます。
この4期目は、もう日本全体が大きく飛躍したり、躍進したりするような時代ではないと、小さいながらもキラリと光るかほく市独特の躍動感溢れる元気なまちをつくろうということで、「躍動」をスローガンに掲げさせていただきました。
4期目の前年となる平成27年に、国から総合戦略をつくれということで、「かほく市総合戦略」を作らせていただき、平成28年から令和元年までの4年間について、第一期総合戦略に基づいたまちづくりをしっかり取り組んだわけです。その間、平成28年は88人、次が136人、257人、135人と、4年間で616人も人口が増えたという、まさに大きく躍動感溢れる元気なまちづくりができたと思っています。
この時期というのは、最も大切に考えていた期間であり、合併以降10年間は交付税が保障される。そこから5年をかけて減らされて、16年目にはもう独り立ちをしなければいけない。まさに4期目の最後の年が16年目ということで、特に合併当初は三位一体改革と重なったこともあり、本当に厳しい財政状況でございました。職員の皆さんの給料もカットさせていただく。もちろん我々三役、それから議員の歳費もカットするということでもありましたし、色々な補助金もカットさせていただいた。それが、職員の皆さんの給料はすぐに元に戻したわけですが、三役や議員の歳費は、その後平成29年に見直しということになったかと思いますが、そういった中で、平成の合併以来、ちょうど4期目で、独り立ちがしっかりできたかなと思っています。
財政の健全化というのは、それだけを目指すなら、そこまで難しいことではないと思っています。と言いますのは、何もせずに縮こまっていれば財政指標は改善されます。ただ、事業をしながら、いかに健全化を図るかという、本当に難しい舵取りが課されていたわけですけれど、財政課を中心にしっかり頑張っていただいたことにより、独り立ちもできたかなと思っています。
5期目については「進歩」ということをスローガンに掲げさせてもらいました。
大きく前進できて、そしてなおかつ、住みよさに磨きをかけて、また躍動感溢れる元気なまちという、この流れを止めることなく、しっかり前へ歩みを進めていこうというでスローガンに掲げさせてもらいました。
ただ、ご存知のように、令和2年4月3日にかほく市で初めてコロナウイルス感染者が出て、8日に2人、9日が1人、11日にも1人感染者が出ました。19日には、感染者のご家族に感染者が出て、21日からは二ツ屋病院でクラスターが発生という、まさにコロナとの戦いが始まった。1年目はとにかく対処療法ということで、マスクの配布も行いましたけども、いろんな形で国からの支援を受けながら、取り組ませていただいた。2年目からは、ワクチン接種も始まり、職員皆で力を合わせて取り組んだということが大きな思い出にもなっているところでございます。
ようやくワクチンの効果も少し出てきて、大分静まってきたかなと思っていたところで、かほく市では昨年1月に断水があり、また7月に豪雨災害、そして今年の1月には震災という、本当に激動の4年間、災害対応の4年間だったかと思っています。
ただ、その中でも、しっかり地域の活性化を図らないといけない、住民のニーズにも応えなければいけないという思いの中で取り組ませていただいたのが、「あそびの森かほっくる」であり、また「総合体育館」もオープンすることができましたけれども、こういった厳しい中でも、かほく市の次の活性化の拠点になるようなものが出来ているということで、大変ありがたく思っていますし、また、「つどいの森かほっくるプラス」も4月27日にオープンするという状況でございます。
今回の6期目につきましては、「振興」ということをスローガンに掲げさせてもらいました。4月1日に皆さんの前でお話させていただきましたように、この任期は震災からの復旧復興が最優先課題であり、最重要課題だと思っています。
今、国交省からの調査の中間報告も聞いておりますが、調べれば調べるほど、思った以上に災害の状況は深刻で、この1、2年で復旧復興が成し遂げられる状況ではないということが分かってきました。
ただ、そういった状況の中でも被災者の皆さんに寄り添って、市単独で取り組める規模ではありませんので、国・県の力を借りながら、しっかりと連携して取り組まなければいけないということを、改めて皆さんにお願いしたいと思っています。
一方で、活性化についてもしっかり取り組まないといけない。これまでのかほく市の順調な市政を、これからもしっかりと歩み進めていかないといけないと思っております。
これまでの定住促進策の効果も上がっています。昨年度1年間で、生まれた赤ちゃんが313人、それから亡くなった方が445人で自然減が132人でございます。社会増減については、転入してきた方が1,184人。それから転出されたり、抹消した方が985人で199人増、199から132を引いた67人が、昨年度1年間でのプラスということになりました。これで9年連続人口増になったところでございます。ただ、3月だけで36人、人口が減りました。特に人口減の著しかった地域が大崎で、28人の人口減という、まさに、震災の影響も大きく出たということを改めて感じたところでございます。
また年度初めにお話させていただきましたように、新婚さん住まい応援事業についても、やはり震災の影響で、3月は1件しかなかった状況でございます。決して結婚した方が少なかったわけではないと思いますが、住むアパートがないという状況で、こんな結果が出て、大変懸念する状況も生まれつつある。ただ、私も選挙期間中に市内を回らせていただきましたけれど、新築の家も多くなってきていますし、建築中の家や宅地造成している場所もどんどん出ている状況です。今は一時的に下がっていますが、こういった流れの中でしっかりと、また若い世代に選んでもらえるよう、まちづくりに取り組まなければいけないと思っています。
何よりも、住んでいる皆さんが「本当にかほく市良くなったね。」「これからも住み続けたい。」と思ってもらえるまちづくり、ここが最も大切なわけでございます。ここに向けて、それぞれがそれぞれの役割をしっかり果たす。私も常々、皆さんにお願いしていますし、もちろん副市長、教育長もそれぞれの役割をしっかり果たしていただき、また前に並んでもらっている部長、課長、それから課参事の皆さんにも、それぞれ、自分が取り組まなければいけないことを一つ一つしっかり取り組む。そのことが大切なわけで、チームかほくとしてそれぞれが役割を果たしながら、地域総合力を上げていき、一つ一つの課題にしっかり取り組む。解決したら、次の課題に向けてまたしっかり取り組む。そういう形で皆さんには、この4年間、とにかく一人一人が与えられた役割をしっかり果たしていただくことを、改めてお願い申し上げたいと思っています。
まちづくりは一人でできるわけではございません。本当に職員皆さんが力を合わせて頑張っていただく、チームかほくの一員として誇りを持って仕事をしていただく、このことを改めてお願いして、私からの市長就任にあたってのお願いと、また皆さんと力を合わせて頑張るということをお約束してのご挨拶とさせていただきます。これからの4年間、よろしくお願いいたします。
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