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かほく市制施行20周年記念式典 (令和6年9月1日)

かほく市制施行20周年記念式典 式辞

本日ここに、かほく市制施行20周年記念式典を挙行いたしましたところ、このように多くの皆様にご臨席を賜わり、誠にありがとうございます。日頃から、かほく市政の推進にひとかたならぬご支援、ご協力を賜り厚くお礼を申し上げます。

また、能登半島地震への対応など、ご多用中にもかかわらずご臨席を賜わりました石川県知事 馳浩様、総務大臣政務官衆議院議員 西田昭二様をはじめ、国会議員の皆様、石川県議会議長 善田善彦様をはじめ、石川県議会議員の皆様、石川県市長会会長 金沢市長 村山卓様、津幡町長 矢田富郎様、内灘町長 川口克則様、石川県市議会議長会会長 金沢市議会議長 喜多浩一様をはじめ近隣町議会議長の皆様など、多数のご来賓の皆様のご来臨を賜わりまして、重ねてお礼を申し上げます。

まずはじめに、元日に発生した能登半島地震により、お亡くなりになられた方々に、心から哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に対し、心からお見舞いを申し上げます。

本市におきましては、人的被害はありませんでしたが、液状化現象によって、市内各所で家屋の損壊、道路の陥没・隆起や上下水道施設が損傷するなど甚大な被害が発生しました。

発災以降、全国の皆様より、支援物資や義援金など多大なるご支援を賜わりました事に対し、改めてお礼を申し上げたいと思います。現在、国や県をはじめ、多くの関係機関のご協力をいただきながら、応急復旧に取り組んでおりますが、復旧・復興には相当の期間を要するものと考えております。今後とも被災された皆様にしっかりと寄り添いながら、関係機関と連携を図り、一日でも早く被災前の日常を取り戻すことができるよう全力で取り組んでまいりたいと考えております。

さて、かほく市の20年の歩みを改めて振り返ってみますと、平成16年3月1日に、平成の大合併における石川県内第1号として産声を上げました。合併後の10年間は、旧3町の融和と一体感の醸成を図るために、それぞれの地域の歴史、文化、伝統を尊重して特徴を生かしながら、バランスのとれたまちづくりを目指し、新生かほく市の礎を築いてまいりました。

また、合併してから15年間は、普通交付税の優遇措置が終了する平成30年度末までに、財政面で独り立ちできるよう、公共施設の統廃合や経費の削減・合理化など、様々な行政改革を強く推し進め、財政基盤の強化に取り組みました。

一方、こうした中でも、子育て支援と子ども達の教育環境の充実に関しては、一貫して最重要施策に位置付け、厳しい財政状況の中でも重点的に事業を実施してまいりました。

子育て支援では、子ども医療費の全額助成をはじめ、保護者のニーズに応じた保育サービスの充実のほか、「こども家庭センター」を設置して、安心して子育てできるサポート体制の充実を図り、さらに、高校生の通学定期購入支援などにも取り組みました。

また、特色ある教育体制の充実と快適な教育環境の整備として、県内でいち早くコミュニティスクールを立ち上げたほか、35人学級の導入や、全小中学校の教室へエアコン設置を実施いたしました。

そして、子育て世帯の更なるニーズへの取り組みとして、こども屋内運動施設「あそびの森かほっくる」や、コワーキングスペースにカフェ空間を備えた「つどいの森かほっくるプラス」を整備し、子育て支援と併せた交流人口の拡充を図っているところであります。

このほか、少子高齢化に伴う人口減少対策として、地方創生に向けた様々な施策に取り組んでまいりました。

まず、安定した雇用の創出として、積極的に企業誘致に取り組んだほか、平成30年度より「かほく市特産品ブランド認証制度」を開始し、繊維産業など地場産業の振興を図るとともに、農産物のブランド化や若手農業者の育成に努めました。

また、新たな人の流れをつくるため、道の駅高松では、企業版ふるさと納税を活用し、インスタ映えモニュメント「ブドウノオウチ」を設置し、西田幾多郎記念哲学館では、オンリーワンの資源を活かすため、哲学の杜のライトアップに取り組んだほか、昨年、かほく市観光物産協会10周年記念事業として「哲楽夜市」を開催し、プロジェクションマッピングなど新たな魅力を発信したところであります。

そのほか、防災対策の強化として、新たに「かほく市防災アプリ」を開発し、防災情報や防災マップなどをスマートフォンですばやく確認できるようにしたほか、多くの事業者や団体と災害時における物資の提供などに係る協定締結を進め、防災力の向上に努めてまいりました。

今回の能登半島地震において、発災直後から応急仮設の手配や避難所に必要な食糧の確保に努めることができましたのは、このような災害時に係る協定の賜物であり、また、友好都市の長野県駒ヶ根市より、職員の派遣や物資の提供など多大なご支援をいただきましたのは、平成25年に災害時相互応援協定を締結して以来、交流を重ねてまいりました絆の証であり、ご協力いただきました関係各位に改めてお礼申し上げたいと思います。

また、インフラ整備では、国直轄事業として、国道159号七塚地区の歩道整備が完成し、児童生徒の通学路の安全性が格段に向上したところであり、現在は高松地区において鋭意事業を進めていただいているところであります。

さらには、石川県において「かほく東西幹線道路」2期区間の工事が進められており、JR七尾線により東西に分断されている地域間交流の促進や防災機能の向上が期待されております。

加えて、健康増進と生きがいのある暮らしの実現に向け、石川県立看護大学と連携し、中高齢者に配慮した健康づくりに取り組んだほか、ともに支えあう地域づくりをめざして、毎年、「認知症にやさしいまちづくりシンポジウム」を開催してまいりました。

そして、本年3月には、スポーツによる賑わいと活力のあるまちの創造に向け、新たなスポーツ文化の拠点となる総合体育館が完成したところであり、スポーツを核としたまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。

また、行政機能の効率化を図るため、金沢市、白山市、野々市市、津幡町、内灘町と本市の4市2町で「石川中央都市圏」を形成し、広域連携による圏域での住みやすさ向上に努めてまいりました。

このように様々な事業に積極的に取り組んできた結果、全国的に人口減少が進んでいる中、9年連続で人口が増えている状況であります。これもひとえに、本日お集まりの皆様方をはじめ、市民の皆様、関係各位の皆様の深いご理解とご協力の賜物と、この場をお借りいたしまして厚くお礼を申し上げます。

ここまで、この20年間の取り組みについて縷々申し上げましたが、この数年間は、新型コロナウイルス感染症の流行や、大寒波の影響を受けた上水道の断水、そして、豪雨災害や地震による液状化など、これまでに経験したことの無い事態の連続でありました。

市といたしましては、今後、このような事態がいつ、どこでも起こりうると認識したうえで、市民の皆様の命と生活を守りぬく決意を新たにするとともに、これまでの20年間の歩みをしっかりと踏まえつつ、今後も安全で安心して暮らせるまちづくりを進め、市民の皆様が「住み良さを実感できる」「これからも住み続けたい」と思えるかほく市、そして、市民の皆様が誇りを持てる「元気なかほく市」の実現のため、全力で取り組んでまいりたいと考えております。

さて、本日の式典では、このあと功労者表彰を執り行いますが、これは、かほく市におきまして、自治、福祉、産業、教育、スポーツ文化の各分野で、市発展のために、献身的なご尽力を賜りました10名の皆様に対しまして表彰をさせていただくものであります。

また、本市における新型コロナウイルス感染症対策において、格段のご支援ご協力を賜わりました医師会の先生方に対し、感謝状を贈呈させていただきます。

受賞される皆様のこれまでのご功績を讃えますとともに、そのご労苦に対しまして、厚くお礼と感謝の意を表します。受賞者の皆様には、今後も健康に十分ご留意頂き、本市発展のため、引き続きご尽力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

結びに、かほく市の更なる発展のため、市民の皆様、関係各位の皆様から、なお一層のご支援ご協力を賜りますことを改めてお願い申し上げますとともに、本日ご臨席を賜わりました皆様方のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、式辞といたします。

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