第21回かほく市立志式(令和7年1月31日)
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本日、ここに立志式を迎えられた289名の中学2年生の皆さん、誠におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。
「立志」とは、志を立てること、将来の目的を定め、これを成し遂げようとすることです。
今、皆さんは、自分の将来について、様々な姿を思い浮かべていることと思います。中には、自分は何をしたいのかわからない、将来の夢が無いと悩んでいる人もいるかもしれません。大人でもなく子どもでもない、揺れ動く年齢のこの時期にこそ、自分の個性をしっかりと見つめ、「できること」ではなく「やりたいこと」を考え、目指すべき将来像を描き、そしてまた、それに向かって、どのような努力をして人生を歩んでいくのかを考えることがとても大切な事であります。
皆さんには、今日の日を自分の人生を考える一つの契機とし、将来について考え、大人としての自立を自覚する機会にしていただきたいと思います。
また、昨年元日に発生した能登半島地震から、1年が経過いたしました。皆さんや皆さんのご親戚・友達の中にも、大きな被害にあわれた方がいるかと思います。この経験は、辛く大変なことの方が多かったかと思いますが、皆さんにとってそうした方々に寄り添える、心の温かい大人に成長される糧となることを願ってやみません。
さて、昨年は、4年に一度のスポーツの祭典、夏季オリンピックがフランスのパリで開催されました。この大会で日本選手団は、45個のメダルを獲得し、前回の東京2020オリンピックに次ぐ歴代2位のメダル獲得数となり、応援する日本国民に、多くの感動をもたらし、希望を与えてくれました。
中でも、史上最多の8個の金メダルを獲得した、レスリング競技の金メダリストの1人である、男子フリースタイル57キロ級の樋口黎選手は、地元で結果報告した際に、「金メダルは副賞であるということです。一番大切なのは、皆さんからの応援やサポート、人と人とのつながりです。」と感謝の言葉を述べました。
自分ひとりの力ではなく、周囲の助けがあったからこその金メダルであると伝えた樋口選手の言葉は、昨年の能登半島地震を経験した私たちにとりましても、とても心に響く言葉でした。
皆さんも、樋口選手のように、ご家族や先生、周囲の方々からのサポートや親切に対する感謝の気持ちを忘れずに、これから皆さんが出会う多くの人とのつながりを大切にしながら、大人に成長していっていただきたいと思います。
今日、立志式を迎え、大人としてのスタートラインに立った皆さん。皆さんには、無限の可能性があります。そのような中で、皆さんに求められるのは、未知の分野へチャレンジし、自由な発想で様々な課題を発見し解決していく能力と、その結果に責任を持つということです。
そして、自分ひとりで努力するだけでなく、時には、豊かな経験と知恵を持った良き先輩方の助言に耳を傾けながら、今後、訪れる様々な人生の節目を大切にして、輝かしい未来への道のりを歩んでください。
最後になりますが、皆さんが、生まれ育った郷土を愛し、先人の教えを大切にしながら、国際的な広い視野と高い志を持って、大きくはばたいていかれんことを祈念し、式辞といたします。
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