エンターキーで、ナビゲーションをスキップして本文へ移動します

2024年度(令和6年度)

2024年度(令和6年度)幼児造形事業成果報告

2024年度の「幼児造形事業」の活動につきまして、金城大学短期大学部特任教授森田ゆかり氏より成果報告が提出されましたので公開いたします。

2024年度 幼児造形事業 成果報告

各園の活動(5) 【皮っておもしろい 】新化こども園 1歳児

<触れてみよう>

いつもは調理員が皮をむいて食べやすく切ってくれる野菜や果物。食べることが大好きな子どもたちが、皮ごとそのまんまを見たらどんな様子がみられるかな~と思い、一年を通して色々な野菜や果物に触れる場を設けてきました。

~そら豆~

午後のおやつにそら豆が出ると聞き、調理前のそら豆をみんなで見ました!形や色から食べ物を想像していたのでしょうか「バナナ!」「きゅうり」「ピーマン」と、口々に発しながら見たり触ったり…さやを開けると「まめ~っ‼」と大きな声で目を丸くさせ、さやや豆をなでたり、さやの内側をツンツンしたり、ツルツル、フワフワした感触を指先で感じ、さやがグニャグニャになってしまうほど楽しみました。

新化造形1 新化造形3 新化造形2

~トウモロコシ~

皮付きのトウモロコシを見て「きゅうり‼︎」(緑の皮からの発想⁈)と発したり、「とうもろこし シーシー♫」(“おやつたーべよ”という手遊びのフレーズ)と口ずさみながら振りを真似したり…。 最初は皮をツンツンと指先だけで触っていた子も、保育者や周りの子が皮をむく様子を見て、手を伸ばし皮を引っ張ってむき始めました。黄色い粒が見えてくると、「わぁー!」「トウモロコシだ!」と驚いたり喜んだり大興奮する姿が見られました。皮をむいたトウモロコシは茹でて午後のおやつにいただきました!

新化造形6 新化造形5

<遊んでみよう>

おやつや昼食時によく出るみかん。皮をむいて食べた後、皿に残っていた皮を手に取り、指で撫で「つるつる~」「ざらざら!」、皮を鼻に近づけたりくっつけたりして「いいにおい!」「へんなにおい~」と感じたことを言葉で表現するようになってきました。

感触だけでなくにおいにも興味をもった姿から、もっとにおいを感じる遊びがないかと考え、皮をお湯の中に入れてみました。湯気と共にミカンの香りが広がると、その香りに誘われるようにタライの方へと近づいてきて、お湯を手でくるくる回したり、皮をちぎったり両手でギュッと握ったりするなど、いろいろ試す姿が見られました。そのうち透明だったお湯が濃いオレンジ色に変化するほど、たっぷりと皮の遊びを楽しみました。

新化造形4 新化造形7

各園の活動(4) 【あそんでみよう】しらゆりこども園 2歳児

<触れてみよう>

段ボールやガムテープ芯などの身近な素材を見つけると、並べたり、積み上げたり、転がしたりして遊び出します。ガムテープ芯を長く一列に並べたり、どんどん高く積み上げたり、机の上から転がして下に落ちる様子を目で追ったり、落ちる音に合わせて「コトンコトン」と真似してつぶやく姿がありました。ビニールテープを貼った段ボール片を見つけると、同じ色を集めたり、正方形や長方形など形の違うものをパズルのように組み合わせたりしていました。

大きさ、色、形、音に気付き、素材と素材を組み合わせることに面白さを感じているようです。

しらゆり造形1 しらゆり造形2

<段ボールが変身!>

長く伸ばし「ブッブー!行くよ!」と道路に見立て車を走らせたり、新幹線に見立て2人一緒に乗り込み「ガタンゴトン〜」と発車したり、段ボールが道路や新幹線に変身!

丸く囲うように立て、中に座り体をゴシゴシ、「気持ちいいわ〜」と肩まで浸かってお風呂に入るようにしてみたり、友達と一緒に何枚も繋げて大きな丸をつくり「スーイスーイ」とプールのように泳ぎだしたりと、囲いの大きさによって遊び方にも変化が見られました。

しらゆり造形3 しらゆり造形4

<なりきって遊ぼう>

段ボールで囲いをして家に見立てると、お家ごっこが始まり「いってきまーす」「ただいま!」と出入りしたり、ご飯をつくって一緒に食べたり、スヤスヤ眠ったり、お家での日頃の会話が聞こえてきます。

しらゆり造形5 しらゆり造形6

棚の上にガムテープ芯を並べればケーキ屋さんごっこが始まりました。一人が店員さんになり「いらっしゃいませ、ご注文は?」と声をかけると、「えっと、これとこれをお願いします」とそばにいた子が注文したり順番を待ったり会話が生まれ楽しんでいます。また、四角い形の段ボールを見つけるとメニュー表に見立てたり、スマートフォンに見立て「ペイペイ!」と声に出し支払ったり、日常の生活体験を再現する姿も見られました。

身体計測をした翌日には、窓側に立てた段ボールの前に立ち、頭の上にブロックを当てて「大きくなったかな」「あー、大きくなってます!」「やったー」と身体計測ごっこが始まりました。友達との関わりが増え、経験の共有から同じ雰囲気を楽しみ、遊びの世界が広がっていく様子が見られます。

しらゆり造形7 しらゆり造形8 しらゆり造形9

各園の活動(3) 【あそんでみよう】はまなすこども園 3歳児

<ためしてみよう>

春からマーカーやクレヨン、野菜スタンプや草花など様々なものに触れ『色』を楽しんできました。絵の具を溶かした色水でジュース屋さんごっこをしたり、花壇に植えた花を摘んで絵をかいたりして遊ぶ中で感触や色が混ざる不思議さ、面白さに気付き、混ぜ合わせでいろいろな色になることを発見しました。

はまなす造形1 はまなす造形2 はまなす造形3

<さわってみよう>

「砂場の砂って海から来たの?」と不思議に思う声が聞かれました。そこで園庭の砂場の砂と砂浜の砂を比べてみようと、砂浜の砂を用意しました。

じーっと見比べたり、指でつまんで擦り合わせたり、片手で握って感触を感じたり、匂いを嗅いだり、それぞれに楽しみながら感触を確かめていました。「黒(砂場)と白(砂浜)や!」「つめたくてサラサラしてるね(砂浜)」「この砂、海の匂いがする~(砂浜)」と驚きや発見のつぶやきが聞かれました。

水に色がつく経験から、砂にも色がつくとより楽しめるのではないかと、色を加えて遊んでみることにしました。 チョークを網で削ったものや絵の具を砂と混ぜ合わせ、色砂づくりが始まりました。

はまなす造形4 はまなす造形5 はまなす造形6

<あそんでみよう>

砂を指でつまんで上から少しずつ振りかける子や砂を握って豪快にかける子などつくり方は様々で、思い思いの砂絵をつくっていました。できあがった砂絵を「なんか恐竜に見えるよ!」「(色が混ざって)虹色になった。かわいい~」と恐竜や虹に見立て、うれしそうに保育者や友達に見せていました。

はまなす造形7 はまなす造形8

はまなす造形10 はまなす造形9

各園の活動(2)【やってみたい!】ひまわりこども園

【8月】4歳児 お花の色ついた!

<触れてみよう>

春、園庭に咲いた桜やつくし、たんぽぽを見つけ楽しんでいました。

たんぽぽを摘むと手に黄色く色が付くことに気付いた子どもの姿を見て、もっともっと自然の不思議さを感じてほしい、草花に触れてほしいと思い、こすり絵ができるように遊びの設定をしました。クローバーの葉やビオラの花びらでは、緑や紫の色が付き、草や花でも色が付くことに驚き、夢中になって様々な草花で試していました。

ひまわり造形4 ひまわり造形5

<試してみよう>

夏、草花を使った色水遊びが盛り上がっていました。

様々な花を混ぜてすりこぎでこすっていくと、ジュースのような色ができたり、薬のような匂いがしたり…発見がいっぱい!

花の色や水の量を工夫し、気付いたことを友達同士で伝え合い、試行錯誤しながら色水をつくっていました。

ひまわり造形2 ひまわり造形1

<感じてみよう>

草花でつくった色水を入れた容器を持ち上げ覗き込むと…。

下から見上げる色水は、太陽の光が差し込みキラキラと光って見えました。

ひまわり造形3

見て、触って、匂いを感じて・・・

五感が刺激されることで「もっとこうしてみたい」という探究心に繋がっているようです。

各園の活動(1)【やってみたい!】高松こども園

【6月】5歳児「タマネギって・・・!?」

<触れてみよう> 

4歳児の秋から育ててきたタマネギを収穫しました。しっかりと根が張っていましたが、力を込めると勢いよく大きなタマネギが抜けました‼

高松1

<感じてみよう>

収穫したタマネギを焼くと、ホットプレートをのぞき込み、焼ける音やにおいに期待が膨らんでいるようでした。焼いたタマネギはとっても甘くおかわりして、あっという間に完食でした。

高松2

<表現してみよう>

育てた野菜にもっと興味をもち、収穫の喜びを味わってほしいとねがい、収穫後に絵をかく場を設けました。実際より大きく、画用紙いっぱいのタマネギ。くたっとなった葉。周りを根っこで埋め尽くされたタマネギ。いろいろな色を混ぜて表現した皮。想像力はどんどん広がり…。土に埋まっているタマネギ。かわいい顔がかかれたタマネギ。タマネギ模様のネコ。子どもの表現は十人十色。どれも、一人一人の個性が感じられる素敵な絵となりました。

高松3 高松4

保育参加の懇談会では、子どもの思いがつまった絵についても話し合いました。普段は知り得なかった子どもの思いに気付き、驚く声も聞かれました。

高松5

お問い合わせ

健康福祉部 こども家庭課
〒929-1195 石川県かほく市宇野気ニ81番地
電話番号:076-283-7155
ファックス:076-283-1115